直感に反するからといってよく分からないものをそのままにしておくと後々にまで悪影響が出るという話

今やってる研究テーマに関連して面白そうな論文を見つけて自分の研究に混ぜ込んでみたら、思ったより上手くいったのでゼミで喜び勇んで発表したところ、説明がよく分からんと言われたので、参考にした論文を見ながらホワイトボードで説明。しかし、なんかおかしいとボスに突っ込まれる。突っ込まれた私も、なるほど確かに言われると違和感を感じる。
論文の式をそのまま適用したらうまくいってしまったので、ついつい深く考察せずに使ってしまった結果、実験結果は良かったのだけど生半可な理解で説明が付かない。よく分からんものを無理して使ってはいけませんという話。
とはいえ、なぜこんなおかしなものをOKしたのだろう、というか、何で実験したらうまく言ったのか気になったので、論文を読み返して考えることX時間。
論文の図が間違っているという結論に。
つまり、図を元に考えると直感的な理解とは合致するのですが、よく考えると違和感の生じる状態になる。で、図が間違っていると考えると、直感的には大いに違和感があるのですが、ちゃんと理論に則った式だということが分かる。
論文の筆者はフランスの学生で、多分よく理論を分からないまま直感的に理解しやすい図にした結果、ぱっと見は正しいのだけどよく見ると理論と違うものになり、フランス人の教官はよく読まずにオッケーを出してそれ以降誰も気付かずに突っ込まれなかったということでしょう。
早い話がカエル野郎の指導教官が手前の弟子をきちんと教育しなかったせいでそれを後から読んだ私が偉い目にあったんだよ!
ってお話。いや、私も私でとっぽいことをしてしまったので、文句を言える立場にはないのですが。