計画停電ですって

東北地方の震災の影響で、東京電力管内の電力供給が追いつかない見通しとなり、とぉとぉ関東地方の各市町村が持ち回りで停電させられることになりました。手際のいい人が停電エリア検索サイトなんてものを作ってくれて、ありがたい限り。
くれぐれも、冷蔵庫以外の家電製品の電気は切っておきましょう。みんなが入れっぱなしにすると、停電の前後で家電製品だけではなく、電源側(発電所、変電所)にも大きな負荷がかかってしまいます。人間は、突然の負荷の変動に対応できません。全力で自転車を漕いでいるときにチェーンが外れると転んでしまいます。同じように、発電機も突然負荷が大きく変動すると対応できないのです。自宅の側でも、うっかり切り忘れると電源が入った瞬間にヒューズが飛んだりします。
ヒーターやドライヤーのように電力を消費する製品は、特に前もって切っておきましょう。
発表が夜になってしまった割には、停電の開始が朝の6時20分からなので、朝起きたら停電していたって人も出てきそうです。気付かずエレベーターに乗ってしまい、停電なんてことになったら悲しすぎます。明日は用もないのに遠出をしないほうがいいかもしれません。


ところで、つぃったを眺めていて気になったものがあるのでツッコミ。


「関西地方でも節電を!」というのがありましたが、関西と関東では電源の周波数が違い、周波数変換できる変電所の容量は合計しても100万kWしかないので、意味がないです。もちろん、関西地方の人たちが日ごろからの節電をするのは大切ですが、日ごろ以上に節電しても、節約した分が関東に行くというわけではありません。足りないとされているのは1000万kWで、供給計画にはすでに関西から応援できる100万kWは含まれています。つまり、節電は気持ち以上の効果はないのです。文句があるなら明治に発電機を輸入した際、周波数を統一しなかったご先祖様を恨むしかありません。


いまさら「原発がどんなものか知ってほしい」という名の平井某氏のテキストへのリンクが出回ってますが、アレは事実を下敷きにしたフィクションだったはずです。
地震発生時に東北地方の原子炉はきちんと停止しました。その後、冷却装置の故障で危ない時期もあったが、きちんと最終手段である海水の注入まで持ちこたえました。この間、放出された放射性物質も危険ではないレベルのようですし。参考としてMITの人が書いた解説(リンク先PDF)も。


地震対策費を削ったとかで蓮舫大臣が叩かれてますが、学校施設整備事業が事業仕分けの段階で下された評価は「耐震事業に特化してね(リンク先PDF)」。地震再保険特別会計は「法律を変えて民間移転してね(リンク先PDF)」なので、少なくとも、彼女や事業仕分けが何か悪いことをしたわけじゃないです。
年度予算で学校の予算を満額を認めなかったのは、当時の菅財務大臣鳩山首相なので、責めるとしたらむしろそっちかもしれません。


あと、東北の大地震の陰に隠れていますが、長野の大地震も大変なことになっているようです。たまには長野のことも考えてあげましょう。