計画停電と原発の始末

未明から停電させるさせないでドタバタした結果、本日の電力供給不足は、夕方に一部地域を停電させてしのいだようです。皆様の節電のおかげで、ともすれば起きたら停電という悲劇は避けられたということでしょう。
停電させるのかさせないのかはっきりしろという声もありますが、東電としても出来るだけ停電の地域を減らしたい、停電の影響を少なくしたいという考えのもと、最後まで停電させる地域を最小限に抑える努力を怠らなかった、ということだと思います。まあ、茨城県の震災被災地を先に停電させたのは、辛い境遇のその地域の人たちに悪いのではないかとも思いますが、報道が軒並み白河の関の向こう側からしか来ないので、そこまで深刻な状況ではないと思っていたのかもしれません。
一つ注文つけるとしたら、今日は随分多くの鉄道が運休していましたが、このような形の停電対策は社会経済に悪影響を及ぼすので、東電と鉄道会社は市民の家を停電させてでも交通機関の電力を維持して欲しい、というところです。寒さは服を着込めばだいぶしのげるし、食料品が枯渇しているわけでもないので、むしろ普段の生活(+節電)が出来る環境というのが望ましいのではないでしょうか。


福島の原発は相変わらず予断を許しません。
一刻も早く直近のデータが欲しいのですが、イマイチ概要がつかめません。何でだろうと思って記者会見の中継を見てみたら、やっと理由が分かりました。
まず、東電の広報の人が会見慣れしていない。緊張して引きつった表情のまま早口で喋ってしまっている。そして、それに質問する記者も釣られて早口になっていて、しかも漠然とした質問であったりしてますます広報の人を混乱させているように見えました。
言い換えれば、発表慣れしていない広報の人と、原発についてよく分かっていない記者が会話するという状態。
それじゃぁ、得られる情報も得られませんな。東京に十分なデータが集まっていないのは仕方ないとして、質問の仕方さえ工夫すれば、もっと有意義な情報を引き出せるはずです。
そのためにも、ただの記者じゃなくて原子力とかにも造詣の深い記者を東電に送りつけるべきだと思います。