何か元気が出ない

注意力が散漫というか、落ち着かないというか。
仕事の効率が落ちているのはいかがなものでしょう。
今日のゼミは、特許庁から来た研修生の方の特許庁の紹介でした。知的財産というと聞こえはいいですが、それが特許として認められるほど新しい技術なのかを調べるには、膨大な量の論文と先行特許を漁らねばならず、結構大変なお仕事のようです。サーベイと流し読みは大好きなので、食いっぱぐれたら特許庁もいいかな、と一瞬思ったのはここだけの話。
そのあと、ボケ防止に取った講義で、音声認識の話を聞きました。最近は、複雑な文でなければ普通のスピードで話しても機会がきちんと認識して翻訳までしてくれるようになっています。旅行とかで、英語が喋れない(or,日本語を喋れない)人には便利ですね。


福島第一原発から20キロまでの範囲が警戒区域に指定されました(毎日の記事が詳しい)。
これまでも入っちゃダメよだったのですが、今度から罰則が付くようになりました。桑原桑原。
放射線対策もさることながら、原発の新たな事態(主に悪い方)に備えるには、仕方が無いですね。十分な補償、といいますが、銭金の問題ではなく、精神面のケアというと言葉が軽いですが、多くの人々の人生を奪ってしまったということを、重く受け止めねばなりません。
これは、政府や東電といった組織ではなく、原発の恩恵にあずかってきた私たち全員が、です。事故がおきたのは不幸ですが、それを防ぎえたいくつかのチャンスを悉く逸してしまったのは、私たちなのですから。
なんかねー「俺たちは政府と東電に騙されていたんだ!」といってる人を見ると、いやむしろおまいらは原発に無関心なだけだったんじゃないかと一々突っ込みたくなっていけません。


以下、早野センセの受け売り。
高エネルギー研の村松先生が調べたところ、現在のところ3月15日以来、新たな放射性物質は出ていないようです(PDF)。ヨウ素半減期は8日なので、21日現在はヨウ素I-131の量が3月15日の16分の1にまで減っていることになります。ということは、そろそろ残る放射線の出所は半減期30年のセシウムの寄与が多くなってきます。
実際、福島のある高校が自主的に測定したデータとその分析(PDF)を見ると、セシウムの寄与がメインになっているようです。
ということは、地表の放射線量はもうこれ以上は殆ど減少しないので、放射線量が多い地域では積極的に土壌の入れ替えを行うよう手配をするべきかもしれません。