浜岡原発を止めてほしいんだと

首相が原発を止めろと要請したそうです。
浜岡原発はそれ自体が断層の上に建ってたりとか、東海地震の影響を受ける区域に入ってたりとか、中々やっかいなので、止めるという判断はありだと思います。
もっとも、3月11日の地震自体が予想されていない規模で発生したのを考えれば、日本のどこでどのような規模で地震が起きても誰も文句は言えないので、浜岡原発「だけ」を止めるというのはそれはそれで筋が通らないような気もします。太平洋側ばかりに目を向けていると、日本海で大地震が起きたりして。
そうは言っても、来ることが分かっている東海地震と、それに伴って発生するやも知れない津波の対策が十分に取れていないことは分かっているので、首相の要請に文句を言える人はあまりいないはず。


ここで気になるのは、震災直後から浜岡原発も止めろという話は出ているのに、なぜ今になって急に止めろと言い始めたのか。
真っ先に思いつくのは、中部電力とは既に話が付いていて、手続き的に要請しているというパターンですが、今日になっても中電がぐずぐず言ってるのでこの線は無いようです。
次に思いつくのは、首相がある日突然ひらめいて要請したというパターンですが、そりゃそれで怖い話でもあります。思いつかなかったらどうしようもないですし、逆方向に思いつく可能性もあるので、きちんと考えた末なのかが大いに気になるところです。
きちんと考えた末に、中電と話をつけずに要請したのであれば、別の見方もあります。つまり、浜岡原発を止めるよう中電に前から話をしているにもかかわらず、中電が頑として首を縦に振ってくれないために、表立って要請して中電に要請受諾以外の選択肢を取らせないようにするため。


まーなんでもいいのですが、暑くなって止めるに止められなくなる前に話が付いてくれると嬉しいです。