JTビルの分煙

友人からびよら演奏会のチケットを貰ったので、行って来ました。溜池のJTビルにホールが付設しているとは知りませんでした。直方体のホールは、天井がシーリングライトで埋め尽くされてる以外は教会みたい。きっと室内楽とかをやるには都合がいい設計なのでしょう。チケットをくれた方は、レベッカ・クラークのびよらソナタがお気に入りで、確かにファンタジックな印象のいい曲でした。ヒンデミット無伴奏ソナタ25-1もエネルギッシュで格好よくて、私はこちらも気に入りました。
ところで、場所がJTビルということは、愛煙家の総本山です。というわけで、JTビルの公共スペースは、愛煙家に優しい構造となっています。
例えば、駅の喫煙室のように、ガラスで仕切られた部屋の中に煙が充満している場所とか、どうでしょう?あるいは、どこかの大学のように灰皿を中心とした吹きさらしの半径数メートルとか。あまり喫煙者に優しくないですよね。個室だと煙が篭るし、吹きさらしだと荒天時に困るし。とはいえ、嫌煙家としては、喫煙者の煙、というかにおいは御免被りたいわけです。
では、どうするか。その答えが、JTビルのロビーにあります。
まず、ベンチがあります。ベンチは喫煙と禁煙で分煙されています。さすがに喫煙禁煙で同席はできないらしい。喫煙者用のベンチの前には灰皿があるので、分かりやすいです。灰皿の左右の床には、何やら換気扇のようなものがあって、空気を出しています。これで空気の壁を作って、通路に煙が出ないようにしているようです。きっと、風速とか風量とか、モンロー効果(映画の方)を生み出さないように色々工夫してるんじゃないですかね。天井方向に流された煙は、ベンチの後方に控える煙突のような集煙装置に吸い込まれる仕掛けのようです。
なるほど、これなら、特に何か目に見えるもので仕切らなくても分煙が可能のようです。音もしません。んが、こういう仕掛けが流行らないのは、それなりに御代がかかるからなんだろうなぁ・・・