核であわただしい日

朝起きたら福島第一の2号機で臨界かもしれないとかニュースでやっててたまげたわけです(毎日)。3月11日から一週間とかの、本当に危ない時期であったのならばまだしも、安定して水が入り、温度も9月からこの方下がり続けている原発で突然臨界とか何言ってるのかわかりませんでした。ただ、昼前の東電の記者会見をネットで見るに(まじめに研究しろよ)、検出された核分裂生成物の量は少なく、臨界といってもほんのちょっとのようです。火事の焼け跡で何かがくすぶってる状態なんだと思います。温度も下がり続けているので、核燃料の融け落ち加減で核分裂が続きやすい条件ができているのだと思います。
はるか20億年前には天然原子炉なんてものがアフリカにあったらしいので(ウィキペディア)、何かうまい条件がそろえば部分的な臨界ということもあるのかもしれません。ツィッタ上の学者さんたちの間では、臨界でなくても自発的な核分裂だけで説明がつくという話も出ているので、本当のところはどうなんでしょうね。


原発と言えば、九州電力が故障で止まっていた玄海原発4号機の運転が再開されました。無事に故障から復帰できたのはめでたいですし、現場のエンジニアの皆様方は時節柄よいしごとをせざるを得なかったかと思います。もっとも、本体の九州電力がやらせメールだ説明不足だ態度が悪い云々でボロクソ言われているので(朝日)、風向きの悪い時期に慌てて運転再開しても余計ややこしくなるんじゃないとのも思います。報道越しに見ている九州電力って、原発動かしたい気持ちはあるのだろうけれど、前のめりになりすぎて「いったん動かしたらこっちのもの」みたいなところまで行き着いちゃっている印象を受けるのですが、本当のところはどうなんでしょう。


あと、世田谷のスーパーの敷地に線源が埋まってたとかいう奇怪なニュースがまたまた流れてきて、こちらはこちらで気になります。世田谷にはあとどれくらい放射線源が埋まってるんでしょうねぇ。核種が同じということは、捨てた犯人は同じということでしょうか(読売)。犯人が同一なら、世田谷に集中している理由もわかりますが、たまたま偶然とかだったら放射線源を気楽に捨てる人が多いってことになっちゃうのでそれはそれで怖いです。
というか、世田谷区だけでこれだけ見つかると、日本全国津々浦々に野良の放射線源が落ちているんじゃないのという気がするのですが、一度全国を調べて回った方がいいのかもしれませんね。