つくば富山はしご出張(つくば編)

今日から、つくばと富山を渡り歩く出張です。今日はつくばでJAXAALOS-2/3ワークショップに参加してきました。夜行で富山に行き、富山の研究会には明日の朝から参加する予定。
前日まで風邪を引いており、若干不安だったのですが、治る気配もないままです。私の周囲に風邪を引いている人が多く、私の体内で混合しちまったのかしらと思います。


東日本大震災をはじめ、地球上の主な災害を観測して大いに成果を上げたALOSは、今年の夏に寿命を迎えてしまいました。諸般の大人の事情から、同じ性能の情報収集衛星はおおっぴらには使えないので、現在、陸域観測衛星を日本は持っていない状態です。いざとなれば世界のほかの衛星の情報を使わせてはくれますが、データの受け渡しや処理分析技術の蓄積を考えると、早く後継機を打ち上げてほしいところです。ええ。本音を言ってしまえば、はやぶさ2よりもALOS-2/3の方がはるかに有用なのでそちらに予算を振り向けてほしいのですが、使えるようになるのは早くて3年後だそうです。ざんねん。
ALOS-2/3ワークショップは、そういった諸般の事情で決定した後継機材の性能を元に、どのような運用が望ましいか、どのような観測モードがあるとうれしいかを、利用者サイドから注文を付ける集まりです。最新の成果を発表してそれを後継機に生かそうという集まりでもあります。
ワークショップは滞りなく終了し「性能はいいんだけど観測スケジュールが忙しすぎる」という話が出ておりました。夜よりも昼の方が観測精度が出るので、主な運用が昼に集中していたり、定期的に地表データを更新せねばならないために研究用途のデータ取得の時間を取れなかったり、なかなか難しいようです。2基ほしいですねーってか、アメリカなら2基飛ばすレベルですねー。


懇親会の後、つくばから夜行に乗るため、いったん東京へ帰ります。ちょっと時間があったので、愛宕の某酒屋さんでボージョレ・ヌーヴォーのイベントに一瞬参加。風邪をうつしていたらごめんなさい。