プレスリリースの不思議

ALOS-2 こと「だいち2号」は、土曜日の昼に宇宙へ飛び立ちました。宇宙へ出てもすぐに使えるわけではなく、昨日今日はまず折りたたんでいた機材の展開をしています。ロケットは荷物の重量だけでなく大きさも制限されるので、大きな面積が必要なアンテナや太陽電池などは折りたたんで積み、宇宙に行ってから広げます。真っ先に広げるのはエネルギー源である太陽電池で、これは上手く広がりました。昨晩から、予定では今朝までのうちにレーダー用のアンテナを広げる予定だったのが、何か問題でもあったのか昼過ぎまで音沙汰なしでした。
だいち2号のレーダーアンテナは三つ折りの紙のように折りたたまれているので、二回に分けて広げる必要があるのですが、一回目は上手くいったという発表が予定通り出たのに二回目が出ない。
ところで、この一回目のアンテナ展開については「だいち2号特設サイト」のインターネット報道発表の欄に掲載されています。二回目の展開予定についてもそこで触れています。ところが、二回目の展開がなかなかうまくいかず、予定の朝六時半を過ぎてもそのサイトでは更新が無く、ようやくうまくいったのが今日の昼過ぎでした。ちなみに告知が出たのは特設サイトの更新ではなくJAXAの全体のプレスリリース。ちなみに、だいち2号関連のプレスリリースをまとめるために別のディレクトリが用意されているのですが、これは26日深夜になっても更新されていません。つまり、何か所かある報道発表用のサイトは互いの更新が連動していないのです。
まとめると、だいち2号関連の報道発表は3か所に分かれているのです。一つは特設サイトのインターネット報道発表、もう一つはJAXA全体の報道発表、そしてだいち2号用の報道発表一覧。それら三つのうちのどれか一つしか見ていない人は、他のところで公開された情報を手に入れられません。三つ全部見ていないとどれが更新されるかわからない仕掛けなのです。なんでこんな不便になっちゃったの……
これがいわゆる、ザ・縦割りというやつなのでしょうか。